note.6「香菜、頭をよくしてあげよう」
よく「21世紀に残したい日本の名曲ベスト100」、なんていう特集をテレビでやっていたりするが、観ていていまいち納得のいかないことが多い。皆それぞれにいい曲だったり、その時の流行モノだったりするから、あれはあれでいいのかもしれないが、でも、本当に残していかなければいけないものは、もっと他にある気がしてならない。
まぁ、結局は好みの問題だったりするから、あんまり大きな声で主張するようなことでもないのだけれど。
ちなみに、わたしの日本の名曲ベスト3は、
「香菜、頭をよくしてあげよう」 筋肉少女帯
「凍りの梨」 モダンチョキチョキズ
「9月の海はクラゲの海」 ムーンライダーズ
なのだが、かなり偏っている。偏っているけれど、この3曲はちゃんとした、まっとうな「あいのうた」だ。
ここで唄われていることは、たぶん、まぎれもない真実で、優しさも、哀しさも、空しさも全部茶化さずに、きちんと描いている。
わたしが誰かを愛したり、愛されたりするなら、こういうのがいいな、と思う。
茶化したり、何でもないふりをしないで、自分の「どうしようもなさ」をきちんと見据えていたいな、と思う。
中でも何度も助けられたのは、「香菜、頭をよくしてあげよう」だ。
この曲は、わたしが高校の時、大槻ケンジの朝のトーク番組のテーマソングとして使われていた曲で、休日の朝だというのに、初めて聴いた時は泣いてしまった。
全編に込められた、あまりにもの「優しさ」と「残酷さ」に、曲ごと抱きしめたいような衝動にかられたのを今でも覚えている。
著作権とか、よく分からないから、書いていいのかわからないけれど、わからないのだけれど、書いてしまおう。
サビがとにかくいいのですよ。
香菜、君の頭僕がよくしてあげよう
香菜、生きることに君がおびえぬように
香菜、明日、君を図書館へ連れていこう
香菜、泣ける本を、君に選んであげよう
香菜、いつか恋も終わりが来るのだから
香菜、一人ででも生きていけるように
負けるでしょ、これには。
この曲以上の「あいのうた」を、わたしは知らない。