note3.2「急行の通過待ち」








向かいのホームで笑うキミは 風に吹かれて知らない誰かを想っている

嬉しいときに左手の親指と中指で袖口をいじる癖は相変わらずで
そのことをキミの想っている誰かはまだ知らないのがボクの最後の砦

あと二つ 黄色い電車を見送る頃には キミの影は消えて
ボクはもう キミを想い出さなくなるかもしれない


ならば、この傷が癒えないように、この痛みが消えないように
祈ってみようと思うんだ、とりあえず今は。



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